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ヘアカラーリングの基礎知識

ヘアカラーリング剤の分類

 用途  分類  主成分  薬事法上の区分
 ヘアカラー・ターンカラー等  永久染毛剤(酸化染毛剤)  酸化染料/アルカリ剤  医薬部外品
 永久染毛剤(非酸化染毛剤)  ポリフェノール/鉄塩  医薬部外品
 ブリーチ  脱色剤  過酸化水素水/アルカリ剤  医薬部外品
 へアマニキュア  半永久染毛料 酸性染料/塩基性染料  化粧品
 毛髪着色料  一時染毛料  顔料/樹脂  化粧品

染毛のしくみ

ヘアターン・カラー等

永久染毛剤(酸化染毛剤)

1.塗布前の毛髪状態

キューティクルは閉じています。

2.混合した薬剤を塗布

アルカリ剤の働きで毛髪が膨潤し、キューティクルが開き、ヘアカラーの成分が毛髪の内部まで浸透します。

3.脱色・発色

アルカリ剤によって分解された過酸化水素がメラニン色素を脱色し、また酸化染料同士を結合させて発色します。

4.染着後の断面

メラニン色素が脱色されて髪の色は明るくなりますが、酸化染料同士が発色しますので色調が調整されます。

染毛イメージ

 

永久染毛剤(非酸化染毛剤)

1.塗布前の毛髪状態

キューティクルは閉じています。

2. 1剤を塗布

キューティクルを膨潤させ、配合されているポリフェノールが髪の内部に浸透。

3. 2剤を塗布

2剤に配合されている鉄塩がポリフェノールと反応し、発色します。

4.染着後の断面

キューティクルが収縮し色素が沈着します。

染毛イメージ

 

ブリーチ

脱色剤

1.塗布前の毛髪状態

キューティクルは閉じています。

2.薬剤を塗布

アルカリ剤の働きで毛髪が膨潤し、キューティクルが開き、過酸化水素が毛髪の内部まで浸透します。

3.脱色

アルカリ剤によって分解された過酸化水素がメラニン色素を脱色します。

4.脱色後の断面

メラニン色素が脱色されて髪の色は明るくなります。

染毛イメージ

 

ヘアマニキュア

半永久染毛料

1.塗布前の毛髪状態

塗布前の毛髪表面はプラス(+)に帯電しています。

2.染毛料を塗布

酸性染料のマイナス(-)イオンが、毛髪のプラスイオンと結合し、染毛されます。

3.染着

酸性染料は、浸透剤の働きやキューティクルのすきまを通って、毛髪表面近くの内部も染毛されます。

4.染着後の断面

過酸化水素が含まれていないのでメラニン色素は脱色されません。本来の髪の色調に染料の色調が加わった状態になります。

染毛イメージ

 

毛髪着色料

一時染毛料

1.着色料を塗布

顔料色素が樹脂と共に毛髪に吸着します。顔料は非常に大きいので毛髪内部には入りません。

2.着色後の断面

毛髪表面に顔料がくっついているだけなので、シャンプーすれば色は落ちます。

染毛イメージ